2021.8.30(ベネターを読み終える)

何でも柑橘類と一緒にして紅茶のスイーツを作るの、やめてくれー! アールグレイといいつつ、茶葉感が弱いのを、柑橘で誤魔化してるだけだろー! という不満が日頃からあるのだけど、ピスタチオ好きの友だちは、なんでもベリー系と一緒にしてピスタチオのスイーツを作るの、やめてくれー! と思っているらしい。そういうの、あるよね(紅茶のクッキーを食べたときに思い出したはなし)。

 

 

 

 

ようやくベネターを読み終える。

じわじわ逃げ場を無くしてくる感じの哲学。論理的には正しいのだけど、ほとんど感情というものがなくて、人間について話すのに論理だけでは納得できないので机上の空論になってしまうのでは。 とはいえ川上未映子から反出生主義に入ったわたしとしては、前半部分の「存在させることは害悪」というのは非常に納得できて、そう言うことを言う人がいることがうれしくさえあったのだけど、存在が害悪という論理を展開するベネターは生きているじゃないか…という思考も「死と自殺」しっかりと潰されて、ベネターを論破できる人はいないのでは…となった。現代思想の論駁もめちゃめちゃ圧がすごかったし負けず嫌いなのだろうね(?)。

「存在したくなかったのに存在させられてしまった」ことについて「存在させた人間」への批判は存分であったけれど、だからといって「存在してしまったあとに自らの意思で存在しなくなること(=自殺)」は肯定していなくて、だからこそ反出生主義(反存在主義ではない)のだな。

 

 

 

久しぶりにぐらぐらしている。誰も傷つけたくない。でも正しいと思うことは正しいと言いたい。じぶんではないひとのことを考えた瞬間に揺らいでしまうことに余計に動揺してしまう。ゆらゆら。絵音くんがきのう歌った曲にそんな歌詞があったけれど、救いにならない。indigo la Endの音楽としてしか救いにならないのかもしれない。勝手に期待すんな。