2021.5.13

他人の考えていることが全くわからなくて、他人の思考は他人の思考、考えてもわからないこと、他人は他人、わからない…とぐるぐる考え眠れない夜に優秀なのは31文字に詰められたことばで悩みごとから離れていける歌集の存在。タイムリーに、最果タヒが、「私の詩を嫌いだと言っている人はたくさんいて全員ミュートしてる。お互いが健やかに生きていくために。(略)」とツイートしていて、このひとのこういうところが好きだと思う、分かり合えない人間にわかってもらおうとするのでも冷たくあしらうのでもなく、触れないことが、いちばん楽だというのはわかっていて、わたしも今回はそうした、そうしたのだけれど、避けることで解決することと避けて有耶無耶にするべきことではないこととあって、絶対にこれは後者で、でもこの溝はわたしではどうにもならないことも信じられないくらい深いことを何度でも何度でも思い出させられる、わたしは、ジェンダーの観点で比較することを選んでしまったけれど、ほんとうにきっかけであった歴史認識の齟齬について、考える道を選ぶべきだったのかもしれない。わかりあえないことはわかっていて、お互いにお互いの主張が正しいと譲らなくて、だから、だから、どうしてそんな考えになってしまう、どうして、わからない、わたしにはわからない 滑って滑って彷徨っていたらわからないことにたくさんぶつかり怖くなった わからないことがあることをわかっていたいとは思うけれど、わからないことわかれないことは、純粋に、こわいことだ