harass
harassとは猟犬をけしかける声 その鹿がつかれはてて死ぬまで
___川野芽生『Lilith』
初めてこの歌を読んだときにぱっと意味が理解できなかったことはとても悔しいけれど、最近ことあるごとに思い出す。
疲れ果てて死ぬまで続く優位にある人間からの潜在的な思考による抑圧に、無意識に潜む差別に、それでも疲れ果てて死ぬ前に抵抗してゆける時代に生きていることを素晴らしいと思う、思わないとやるせなくて潰れてしまう。ただ同時に、自分が、けしかける側にならないこと、も、ね、忘れたくないよね
苦しいニュースが続く毎日だけれど、苦しいニュースが続くということは苦しい人たちの存在が、苦しい原因が明るみになる機会が増えたということ。理解できない世代だっていつかいなくなって私たちが一番上の世代になるころにはすっかり変わっていると信じるしかなくて、でもそう思うと私たちが変わるというそれだけでじゅうぶん大きなことなのだと思う。思いたいよね