桃・夏

缶詰の桃にちいさな窪みあり人がまなざし休めるための

___服部真理子

 

夏、桃があることだけが美点なのではないかと思ってしまう。最近桃使ったアイスとかケーキとか見ると全部食べたくなる、桃のタルトも桃のフラペチーノも桃のクーリッシュもおいしかった。あと無印の白桃バーム

桃を食べるようになったのは去年の夏フロリダでだけれど、ある時期を過ぎたらスーパーで桃を買えなくなって、アメリカにも果物の旬ってあるんだなと思った。わたしアメリカのことなんだと思っていたのかな

 

indigo la Endの歌は「君のほうが僕より夏が好きだったね」と言うけれど、わたしは夏好きだと思ったことこれっぽちもなくて、でもインディゴの夏の歌はうらぎらないから好き。夏の歌でもあつそうじゃないもの

 

 

服部真理子の歌集を読んだ。今日読んだのでも前に読んだのでも、あとがきで「人と関わることは本質的に暴力だ」と言っていた。

 

つめたい切手のように落ちてきて雪はあなたの頬っぺたの上

首をかしげたあなたに春の螺子が降りそのまま春に連れていかれる

すぐどこかに連れていかれてしまうひと

 

ふつうって言えばはかない桃の花きみと普通の春をすごせり

帆のように三月、君はまた何かを言いまちがえて微笑む

夕ぐれの菜の花畑にうろたえて春はひとつの遅れたる舟

あなたから見えない場所に春は来てお子さまランチの旗ふっている

やっぱり春がいちばん好き

 

 

感情のコントロールできない人間がいちばんこわいし、わたしだって自分の感情コントロールできないにんげんなのだよねえ。オレオならたくさん食べられるのでオレオ食べた分だけ強くなりたいと思ったけれど、オレオはビスコじゃなかったナ