indigo la End「Helpless」中野サンプラザ1日目(2022.3.31)

いつもツアータイトルを気にしないでライブに挑んでしまう。でもHelplessと言われても、indigo la Endの曲がそもそも全部Helplessみたいなところあるので身構えなかったというのもあるかもしれない。結局いつもツアータイトルはindigoのことを一言で表しているのであって、indigo la Endの音楽が変わるわけではないのだから。

感想を書き出してみて思うのは、初めて聴きに行ったライブがわたしに与えた影響って大きいのだな、ということ。夜明けの街でサヨナラを、花をひとつかみあたりは特に初めてのライブで聴いて好きになった曲なので、生演奏を聴くと野音の風景が思い浮かんでくる(雨の中泣いたのに落ちなかったマジョマジョのマスカラ、天才すぎる。あの日から3年間マジョマジョ以外使ってない)。

絵音くんはどんどん歌が上手くなって、わたしはどんどん歌以外も楽しめるようになって、毎回泣いて心が軽くなって、また絶対ライブに行こうという気持ちになるのでした。次チケットが取れているのは武道館。申し込んでいるのは夏の野音、チケット買おうとしているのが5月のジャパンジャム。3ヶ月に1回はindigo la Endの音楽を全身で浴びて、透き通ったこころになりたい。

 


1.悲しくなる前に

2.想いきり

ライブの定番2曲きたので、みんなにやさしいライブ? と思った。いま思うと曲調的にはHelpless感ない

3.不思議なまんま

やっぱりイントロがセカオワなんだよな〜と思いつつしっかりわくわく。サビの高音がビルボードのときより安定していて気持ちよかった

4.砂に紛れて

特によかった曲のひとつ。曲前にギター一本で演奏していたアルペジオが変な音で(音楽的に気持ちわるい)、でもバンドが入ったらああ! となってやっぱり川谷絵音は天才なのかと思った。

5.藍色好きさ

バックの白い箱にライトが当たっているのがPVの再現みたいでよかった

6.愛の逆流

後鳥さんのきもちいいベース〜。ラストのサビ前のギターカッティングもきもいいい。この辺からからだが音楽に馴染んでいった

7.実験前

えーっ! 実験前やるんですかー! と心の中で叫んだ。緊張と解放のバランスがクセになる。昔の曲のほうがザ・ロックって感じでライブで聴くのが最高に楽しい。わたしはすっかりノリノリでしたよ

8.フラれてみたんだよ

みおさんの声が引き立つ一曲。音源は客演なのでね。一昨年の冬の曲? 時間経つの早いね…

9.蒼糸

絵音くんのしんみりMC(「救われないときに、過去を変えられないかとずっと考えていた。そういうときにできた曲」みたいなことを言っていた)のあとに始まった蒼糸。ずっと聴いてたはず曲の歌詞を、今までただの言葉として捉えていたのが、突然意味として心に落ちてくることがあって、この曲は今回のライブがそうだった。大号泣タイムが始まり、わたしはこの時間のためにライブに通っているんだよな、と思う、セラピーの時間。2番Aメロのギターで少し前に進む感じがすき

10.通り恋

通り恋は今までずっと重くて、絵音くんが感情的になるのをじっと見ているみたいな曲だったんだけど、蒼糸でやられてしまっていたのでCメロで力強いけど不安定になる絵音くんの声で感情移入してしまった。感情移入マン。

11.チューリップ

アコギ持ったときにもしやチューリップですか、と期待していて、実際チューリップが始まったとき、さすがに本気で泣かせにきすぎでは?! になった。いつ聴いても好きな曲

12.邦画

曲前の繋ぎからあの2拍のイントロのアウフタクトに繋げるのが上手すぎた。天才のバンドか??(誰目線?)ジャックアンドベティ行ったの思い出した。こちらも客演部分を歌うみおさんの声がセクシーでいい。「思い出と私は違う 今だけが華やぐ」の絵音くんの低い声、スピーカーの目の前で聴けてよかった。

13.インディゴラブストーリー

この曲やるとわかった瞬間テンションが爆発してしまった。久しぶりでは?! ちょっと前はライブの定番だったのに…。ギターのカッティングが大好きなので、この曲はもう胸が熱くて、耳から入ってくる音も気持ちいいし、すごく好きです。大失恋(?)したときに永遠に聴いて無になるのを手伝ってもらった曲、いつもそのことを思い出す

14.たまゆら

この曲もすごくよかったんだけどなにをよかったと思ったのか思い出せなくて悔しい。この曲も緩急があってライブで映えるといつも思う

15.花をひとつかみ

3年前の野音で聴いてからずっと好きな曲。イントロのベースはもちろん全身きもちよくて、AメロのtensionがB移行のギターフレーズで広がっていくのが聴く側のからだの解放にも繋がる感じ。サビのギターも緩急があっていいのだよねえ。始まりと終わりはバチバチに決めていて、なかみはやさしい。

16.夜明けの街でサヨナラを

手拍子も手上げるのも自然に身体が動いちゃった。この曲だけはフェスとかでやったらヘドバン出来そうなくらいのれる(しないけど)。あとこの曲聴いてやっぱり今年はフェスに行こうと決意した。

17.夏夜のマジック

途中まですっかり存在を忘れていたし、ナツヨをやらないライブが今回か〜とさえ思ってた。照明が光の三原色でちょっとダサかったよ…このあと絵音くんのMCが止まらなくなる。

18.春は溶けて

初めて生で聴いた!去年からずっと好きだったしずっとセルフカバーを待ってた。これまでずっと緩急とかtensionと解放とか話してたけど、この曲は基本ずっと解放感に溢れていて、その点で新しいし、さらに一本ポップスに(スピッツに?)近づいたな、とライブを聴いて思った。サビ前のタッタッッタが1回目はアコギ2回目はエレキ(とエレピ)とわかったのでこれから音源聴くのがもっと楽しくなる。そういうのあるのがライブの良さ

19.ダビングシーン(アンコール1)

アンコール前に地震があってちょっとひやひやした。中野サンプラザ(老朽化のため解体予定)なので…でも意外とふつうにアンコール始まった(MCで触れられなかったのでメンバーは気づいてなかったのかもしれないね)。あの街レコードの曲はどれも盛り上がるのでライブに欠かせないねえ

20.幸せが溢れたら

abuku(2019野音)のときのアンコールでもこの曲をやっていて、曲前MCで言っていることがほとんど同じだったので『幸せが溢れたら』やるってなんとなくわかってた。でもabukuのときはたしかもうやらないと言ったのだよね。またライブで聴けるようになってよかったです。