ゲームと本の位置みたいなはなし
ゲーム産業を専門にしているゲスト講師が「ゲームは小説と同じ」と言っていて大きな声でそれだ! と言いたくなった、わたしと先生は真逆の方向からバチーン! とぶつかり合って綺麗に粉砕、みんな知ってた? ゲームと小説は足したら1になるようなところに存在しているのではなくてイコールなのです。かく云う私もそんなふうに考えたことはなかったので眼から鱗、反省大反省、でも自粛期間になにしてるの? に対して本読んでると答えてそれに対する返事がクローズドなものであることにたいそう悲しい気持ちになっていた、これをゲームをやる人たちも同じ気持ちになることがあったんだ! と気がつくことができたのでした。本もゲームも同じなのよ。
出会ってしまったって、どういうこと。あなたはわたしに出会ったんじゃなかったの。
この文章の無駄のなさがすごい、これだけで出会うということばの本質がぎゅっとつまっている。みんな出会うって人生一度きりだと信じたいしどこかで信じているものね。こんなふうな物語だけとしての小説をもっと書いてくれたらうれしいなあ、川上未映子のポエジーなエッセンスたっぷり。
原稿料に関してのツイート、ほんとうに強い人というか勇気のある人というかリベラルな人というか、なんか川上未映子をこういう言葉でまとめたくないのだけれどもっとなにも考えてなさそうな言葉にするとうわ! すき、と思った、はっきり言葉にできる姿勢! 川上未映子のツイッター、正直(ここで正直と付けたくなるのは日本社会のいやな文化に順応しているからだと気づいて辟易)とてもすっきりする。
昨夜偶々みた「サザエさん」2年前の再放送。家父長の波平が、成人であるサザエに外出時のミニスカートを禁じ抑圧コントロールするそばで、女児のパンツは丸見え。普段はみないし、もはや時代劇だとわかっていても演出の怠惰と鈍さに辟易。タイトルは「お父さんにはナイショ」。
— 川上未映子 (@mieko_kawakami) 2020年5月25日
黒田夏子との往復書簡読みたいなあ、難しいという噂を耳にしたけれど。ちなみに金井姉妹と武田百合子の対談は異次元でまだわたしにははやかった、とほほ。